人民網日本語版 2017年7月15日(土) 6時30分
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米スタンフォード大学の研究チームが、スマートフォン歩数計アプリに基づいた世界規模のビッグデータを分析し、「世界で最も歩かない国」を探す試みを行った。環球時報が伝えた。
12日付英国放送協会(BBC)報道によると、ほとんどのスマホには、加速度センサーが搭載されており、歩数を記録することができる。スタンフォード大学の研究チームは、6800万日分のスマホデータを分単位で分析し、世界各国・地域に住む人々の平均歩数が1日あたり4961歩であるという結論を導き出した。研究スタッフが使用したのは、70万人以上の匿名ユーザーのデータだった。
調査対象となった全国家・地域別で住民の1日あたり平均歩数を見ると、香港地区が6880歩と世界トップ、インドネシアが3513歩で「世界で最も歩かない国家」となった。
〇各国住民の1日あたり平均歩数
中国−6189
日本―6010
スペイン―5936
英国―5444
ブラジル―4289
アラブ連合共和国―4516
今回の研究結果は、学術誌「ネイチャー」で発表され、著者は次の通りコメントしている。
「今回の研究は、過去の人々の運動研究の1千倍を上回る規模で実施された。研究結果は、地球規模での肥満の科学的規律を探求する上で有益となり、肥満問題の解決に向けた新たな構想を提供することができる。一つの国の平均歩数は、肥満レベルにとってはそれほど重要ではない。最も重要なのは『身体バランスが最もとれた人』と『最も動かない人』との差異による『運動の不平等』。つまり、運動量のアンバランスが激しくなればなるほど、国の肥満率が上昇する傾向になるといえる」。
「例えば、スウェーデンは、運動量において、『身体バランスが最もとれた人』と『最も動かない人』との差異が最も少なく、肥満率が最も低い国の一つだ。米国人とメキシコ人の平均歩数にはほぼ差はないが、米国の『運動の不平等』と「肥満レベル』は、メキシコよりはるかに高い」。
「今回の研究で、国による運動量の差異は、主に男女の差から生じているという驚くべき結果が出た。日本など肥満率が比較的低い国では、男性と女性の運動量にはほとんど差はない。しかし、米国やサウジアラビアなど運動量が男女で極端に異なる一部の国では、女性が運動に割く時間が男性より明らかに少ない。このために、女性の肥満率がより高くなる傾向が生じている」。(提供/人民網日本語版・編集KM)
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