「米国は恩知らず」…中国が繰り返し批判、北朝鮮問題での中国企業への追加制裁報道で

Record China    2017年7月15日(土) 19時30分

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中国外交部の耿爽報道官は14日午後の記者会見で、米トランプ政権が北朝鮮と取引のある中国企業に対して新な制裁を科す可能性があるとの指摘を、「恩知らず」を意味する言い回しで批判した。

中国外交部の耿爽報道官は14日午後の記者会見で、ロイター社が13日付で「米トランプ政権が北朝鮮と取引のある中国の小規模金融機関や企業に対し、新な制裁を科す可能性がある」と報じたことについて、「過河拆橋(グゥオホーチャイチャオ)」と述べた。「川を渡った後で橋を撤去する」の意で、日本語では「目的を達したら助けてくれた人をお払い箱にする=恩知らず」のニュアンスだ。

耿報道官は、ロイターの報道が事実かどうかは分からないとした上で、中国は朝鮮半島の核問題でたゆまない努力をし、終始一貫して重要かつ建設的な役割を果たしてきたと主張。

国連安保理の北朝鮮非難や制裁の決議についても、「安保理常任理事国として、中国側は積極的に議案を作る協議に参加し、議案の採択を指示してきた」、「決議が通過する前に、中国側に支援や協力を求め、決議が通過した後は、中国に対して一方的な制裁をする。これが『過河拆橋』でなかったら、いったい何なのか?」と論じた。

耿報道官は11日の記者会見でも、北朝鮮問題の解決に結びつかない方法として「やるべきことをしない」、「後ろから刃物で刺す」、さらに「過河拆橋」を挙げた。

「やるべきことをしない」については、米韓が北朝鮮に対する軍事における示威をエスカレートさせていることを意味すると考えられる。中国は、北朝鮮が核実験やミサイル試射を停止すると同時に、米韓が朝鮮半島における大規模な演習を取りやめることで、緊張緩和を実現できると主張しているからだ。「後ろから刃物で刺す」は、在韓米軍がTHAAD配備を指すと理解できる。

中国は北朝鮮に絡む問題について(1)中国はやるべきことを十分にやってきた(2)問題が改善しない原因は米朝の対応の誤り(3)米国の中国非難や中国に損害を与える行為は間違っている―との主張を強化つつある。(翻訳・編集/如月隼人

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