映画「建軍大業」と「戦狼2」の興収が1億元超 大ヒットの主旋律映画に

人民網日本語版    2017年8月2日(水) 22時20分

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中国では、映画「建軍大業」と「戦狼2」が7月27日に公開され、中国の国策を反映した「主旋律映画」のイメージを覆して、大ヒットとなっている。

中国では、映画「建軍大業(The Founding of An Army)」と「戦狼2 (Wolf Warriors ?)」が7月27日に公開され、中国の国策を反映した「主旋律映画」のイメージを覆して、大ヒットとなっている。同2作品は、興行収入が絶好調であるだけでなく、評判も上々。迫力ある戦争のシーンがある「建軍大業」では、3世代の役者が迫真の演技を披露している。「戦狼2」では、俳優・呉京が英雄「冷鋒」を演じる。多くの観客が、「主旋律映画がこんなにおもしろいとは予想外」との声を寄せている。広州日報が報じた。

雄大な場面の「建軍大業」VS米国式アクションシーン加わった「戦狼2」

「建軍大業」は中国人民解放軍建軍90周年を祝う映画作品。1927年に国内革命戦争に失敗した後、8月1日に中国人民解放軍が江西省南昌で武装蜂起を起こし、中国共産党がリードする人民軍隊が成立するまでの道のりをリアルに描いている。南昌起義、三河■戦役(■は土へんに貝)、秋収起義などの戦闘シーンだけでも3000コマほどあり、連続する爆破のシーン、ハラハラドキドキの戦闘シーンに観客らは「大興奮!」と声を上げている。

一方、第1作が大ヒットとなった「戦狼2」は、制作費や人員の投入が前作よりさらに増し、各シーンもレベルアップしている。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でスタント・コーディネートをしたサム・ハーグレーヴが同作品の製作に加わり、アクションシーンが世界レベルになっている。映画の冒頭には中国の特殊部隊がソマリアの海賊の襲撃を受けて、多くの血が流れる戦闘シーンが6分も続く。呉京(ウー・ジン)演じる「冷鋒」は、必死に海賊との戦闘を繰り広げる。

見所は戦闘シーンだけではなく、同作品ではハリウッド大作ばりの戦争シーンも次々に展開される。政府軍と反乱軍の激しい対戦では、歩兵用アサルトライフルAK47や無人機なども登場。最後に呉京は、59D式戦車を巧みに操縦し、呉剛(ウー・ガン)や張翰チャン・ハン)と力を合わせて、反乱軍の戦車を次々に撃破する。それらのハラハラドキドキのシーンに、観客らは息つく暇もないほどだ。

バラエティに富むようになった主旋律映画

これまで、主旋律映画というと、実際に起きた事件や実在の人物が中心のストーリーだった。しかし、2014年の「智取威虎山(タイガー・マウンテン 雪原の死闘)」がその常識を覆した。曲波の小説「林海雪原」を原作にした同映画は、解放軍の203部隊が、中国東北地方を長年占拠していた威虎山に拠点を置く武装組織「ハゲワシ」と勇敢に戦う姿を描いていた。同作品は、多くの人に受け入れられやすいスタイルで愛国主義、革命、商業の要素を組み合わせ、多くの人の主旋律映画に対する熱い思いを呼び起こした。

実際には、主旋律映画が大ヒットしたのは今回が初めてではない。2016年の国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて公開された主旋律映画「▲公河行動(▲はさんずいに眉、邦題:メコン大作戦)」は確実に評価を上げて、最終的には国慶節映画の中で興行収入トップに立った。同作品は11年に実際に起きた「メコン河中国船襲撃事件」をもとにした映画で、事件発生から映画化までわずか5年。同映画は実際に起きた事件をもとにしているものの、登場人物や細かな部分は真実にこだわることなく、ストーリーの流れに合わせて、改良が加えられていた。

「智取威虎山」や「メコン大作戦」と比べると、まぎれもないアクション映画である「戦狼」は完全なフィクションであるものの、中国の現代の特殊部隊に所属する兵士らの姿が生き生きと描かれている。

「智取威虎山」、「メコン大作戦」から、「建軍大業」、「戦狼」シリーズまで、商業化したストーリー展開が主旋律映画のお決まりとなっている。実際に起きた歴史的事件を大前提に、さまざまなことにチャレンジし、物語や人物を一層生き生きと描けば、主旋律映画もとても面白い仕上がりになるだろう。(編集KN)

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