BRICS首脳会議まもなく開幕 7注目点と6方向

人民網日本語版    2017年9月2日(土) 10時0分

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今年の中国が受けもつ「外交場面での議長の役割」がまためぐりめぐってきた。第9回新興5カ国(BRICS)首脳会議のことで、世界中の注目が集まっている。

今年の中国が受けもつ「外交場面での議長の役割」がまためぐりめぐってきた。第9回新興5カ国(BRICS)首脳会議のことで、世界中の注目が集まっている。「北京日報」が伝えた。

3日、同会議が福建省厦門(アモイ)市で開幕する。8月31日に財政部(財務省)国際財経センターの周強武センター長が国務院新聞弁公室で行われたブリーフィングで明かしたところによると、今年の首脳会議には次のような7つの注目点があるという。

▽7つの注目点

周センター長の説明によると、「まもなく開催されるアモイでの首脳会議には以下の7月の注目点がある。第1にBRICS各国と世界の経済成長を促進し、保護貿易主義にともに反対すること。第2に主要20カ国・地域(G20)の財政金融協力を深化させること。第3にBRICS開発銀行(新開発銀行)の発展を推進すること。第4にBRICS各国の協力準備調査(PPPインフラ事業)を引き続き推進すること。第5に会計ルールの統一化と会計監査や監督管理の等価原理をめぐって協力を展開し、BRICS各国の債券市場の相互接続に向けて準備を進めること。第6に税金についての協力を充実させ、政策協調の即時性と有効性を高めること。第7に通貨協力を推進し、反マネーロンダリング、反テロリズムの方面で行動することだ」と述べた。

周センター長は、「こうした協力の注目点はグローバル経済ガバナンスの改善に新たに寄与するだけでなく、BRICS各国の実務協力を新たな高見に押し上げるものでもあり、BRICSの次の10年間が良好なスタートを切るようにするものでもある」と指摘した。

▽6つの方向性

BRICSメカニズムの第2の「黄金の10年間」という一大テーマをめぐり、「BRICSプラス」モデルがスタートする。これまでの10年間に、BRICSメカニズムの国際的な影響力や魅力は著しく上昇した。統計によれば、中国は今年1月1日にBRICS議長国の役割を引き継いで以来、財政金融、経済貿易、科学技術、工業、文化、教育、環境など各分野での会議や活動を84回主催し、このうち閣僚級以上の会議が22回を数え、協力合意や共通認識は60件あまりを達成した。

だが輝かしい成果を上げながら、BRICS各国は課題に直面してもいる。国家発展改革委員会対外経済研究所の葉輔靖所長は、「内部をみると、BRICS各国はいずれも安定成長と構造調整という二重の圧力に直面している。外部をみると、グローバル経済の深層レベルの問題が根本的に解決されておらず、パワーバランスにも根本的な変化が生じておらず、グローバル経済の成長の原動力は引き続き不十分で、BRICS各国は複雑で厳しい国際政治経済の環境にそろって直面している」との見方を示し、「今後、BRICS各国は6方面で協力を強化し、自国の発展と世界の発展が直面する課題にともに向き合わなければならない」と強調する。

葉所長によると、6方面での協力とは、まず第1に革新をめぐる協力を強化し、革新連盟や技術取引プラットフォームの構築を検討すること。第2に開放的な協力を強化し、BRICS自由貿易区建設の実行可能性を検討すること。第3に経済パートナーシップ戦略をさらに実施し、生産能力、エネルギーの協力などで一連のシンボル的な協力プロジェクトを進めること。第4に発展戦略のマッチングを強化し、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブとBRICS各国の戦略とのマッチングを推進すること。第5に新興分野における協力チャンスを把握すること。第6に協力の利益享受の範囲を拡大することだ。

葉所長は、「BRICSの協力の影響の遠大さがさらに顕在化し、協力の受益性がさらに深化することを確信する」と述べた。(編集KS)

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