Record China 2017年9月8日(金) 15時50分
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日本を訪れる中国人観光客向けの配車アプリが現れた。白タク行為だが、取り締まりは難航している。写真は成田空港。
2017年9月7日、華字紙・日本新華僑報によると、日本を訪れる中国人観光客向けの配車アプリが現れた。日本を訪れる前にアプリを通じて出発地と目的地、利用時間を登録しておくと、条件の合うドライバーが向かう仕組みになっている。
ドライバーは中国人のため、言葉の壁を心配する必要もなく、しかも料金は正規のタクシーよりも4割近く安いことから、中国人観光客の利用が増えている。東京だけでもすでに1800人ものドライバーが登録。大阪では1200人、北海道では280人が登録しており、日本全体では数千人に上るという。
しかし、その多くは一般ドライバーが無資格で営業している白タクだ。日本では乗客の生命や輸送の安全を確保するため、営利目的で乗客を輸送するには資格や認可が必要となる。一般ドライバーが配車アプリを通じて客を輸送すれば道路運送法違反の容疑が生じるほか、それによって得た収入を申告しなければ脱税となる。
日本の警察や空港もそうした違法行為が横行していることは把握しているものの、集客から決済まですべて配車アプリで済んでしまうことから、職務質問をしても「知人を送迎に来た」とごまかされれば、取り締まりは難しいという。
ある中国人観光客は「自分なら安全性の高い正規のタクシーを使う」と話すが、「旅行で日本に来る中国人の大部分は日本語がわからず、タクシー運転手も中国語がわからないため、意思の疎通に困るシーンが頻繁に起こる」とし、加えて日本のタクシーは料金が割高なことから、配車アプリが利用されやすいのだと明かしている。(翻訳・編集/岡田)
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