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なぜ?日本映画が中国市場で存在感、人気が出るのはアニメだけ―中国紙

人民網日本語版    2017年9月13日(水) 17時30分

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日本の作品のリメイク版の製作や日本映画の中国公開は、中国の映画・ドラマ市場で軽視できない現象となっている。

呉宇森ジョン・ウー)監督がメガホンを握る、「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)の原作小説を再び映画化した「追捕 (MANHUNT)」が11月24日に中国で公開されることが明らかになった。また、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の新作で、超人気歴史伝奇小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を映画化した「空海―KU-KAI―(中国語名:妖猫伝)」が12月22日に公開されるほか、東野圭吾の大ヒット推理小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」も中国で映画化される。これらは、今中国でブームとなっている、日本の小説などを中国で映画化するパターンの一部に過ぎない。リメイク版の製作や日本映画の中国公開は、中国の映画・ドラマ市場で軽視できない現象となっている。(文:倪自放。斉魯晩報掲載)

日本の人気作品のリメイク版製作が人気、狙いは原作ファンとコスパ

中国版映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は最近、第一陣となるキャスティングを発表し、中心人物となる「3人組」は、王俊凱ワン・ジュンカイ)、迪麗熱巴(ディリラバ)、董子健(ドン・ズージエン)が演じることが分かった。

その他、東野圭吾の「秘密」や「あの頃の誰か」、「白夜行」、日本ドラマ「僕のヤバイ妻」や「最高の離婚」などのリメイク版製作権も、中国の製作会社が手に入れている。今年上半期、俳優・蘇有朋(アレックス・スー)がメガホンを握った東野圭吾の小説を原作とする「容疑者Xの献身」、俳優・黄磊(ホァン・レイ)がメガホンを握った中国版「家族はつらいよ」などが公開された。梁家輝(レオン・カーフェイ)がメガホンを握った中国版「続・深夜食堂」の撮影もすでに終わっている。

呉宇森監督が旗を振る「追捕」と、陳凱歌監督の「空海―KU-KAI―」も、それぞれ11月と12月に公開される。その他、「秒速5センチメートル」、「ラブレター」、「源氏物語」など、日本の10作品以上の「中国版」がもうすぐ公開される。

なぜ、日本の作品を原作とするリメイク版、中国版映画の製作が、中国でこれほど人気になっているのだろう?それは、原作のストーリーがおもしろいほか、原作のファンによる「ファン効果」で一稼ぎを狙おうという、製作会社などの思惑がそこにあるからだ。リメイク版、中国版が製作されている映画を見ると、中国にもその原作のファンがたくさんいるという共通点がある。例えば、東野圭吾の小説は、各ベストセラーランキングの常連客となっている。

また、業界関係者によると、中国の人気小説などの映画製作権が高騰しているのも、製作会社が海外の人気作品にシフトする主な原因となっている。日本の小説や映画のリメイク版製作権の価格も一概にいうことはできないが、「琅■榜(■は王へんに邪、ろうやぼう)2」や「如懿伝(Ruyi’s Royal Love in the Palace)」などのドラマ製作権が、異常なほどの値段でやり取りされたことを考えれば、日本の作品のほうがかなりコストパフォーマンスが高いと言える。

日本映画が中国市場で存在感、人気になるのはアニメだけ

リメイク版製作のほか、日本映画の中国公開も急速に増加している。2006年から15年の10年間、中国で公開された日本映画はわずか17作品にとどまっていた。しかし、16年に、その数は過去最高の11作品に増え、今年は現時点ですでに6作品が公開され、「ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」などの日本のアニメーション映画の公開も決まっている。さらに、映画版「昼顔」も公開される可能性が高い。

中国における日本映画ブームにおいて、絶対的な存在感を見せているのがアニメだ。昨年中国で公開された日本映画11作品のうち、実写版「ビリギャル」と「寄生獣」以外の9作品全てがアニメーション映画だった。今年も現時点で、「続・深夜食堂」と「君と100回目の恋」を除く全てがアニメの劇場版と人気アニメの実写版「銀魂」だ。

日本のアニメーション映画が中国で大人気となっているのと比べると、普通の日本映画のリメイク版や実写版「銀魂」、「君と100回目の恋」などは中国で興行収入があまり伸びておらず、一部の人の間だけで話題になっているようだ。

日中の文化の違いが原因でリメイク版の製作は難易度が高くなり、「容疑者Xの献身」や「家族はつらいよ」、ドラマ版「深夜食堂」なども、それが理由で不評を買っている。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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