八牧浩行 2017年9月20日(水) 5時0分
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新しいファッションや音楽、ストリートカルチャーを生み出し、日本のポップカルチャーの聖地として高い人気を誇っているのが渋谷や原宿、表参道。日本人だけではなく外国人にとっても訪れてみたい街として常にトップランクに入る街になった。写真は渋谷。
新しいファッションや音楽、ストリートカルチャーを生み出し、日本のポップカルチャーの聖地として高い人気を誇っているのが渋谷や原宿、表参道。日本人だけではなく外国人にとっても訪れてみたい街として常にトップランクに入る街になった。特に渋谷駅前のスクランブル交差点は世界でも有数の人気スポットである。
渋谷区観光協会の金山淳吾理事長は「渋谷には浅草観音やスカイツリー、東京タワーなどの名所があるわけではない。京都のような伝統もない。渋谷区の人口は22万人にすぎないが、1日300万人がきてくれる」と語る。
渋谷区は新しいカルチャーの発信地。カラオケボックスや雑貨屋、クラブ、ライヴハウス、そして深夜まで営業している飲食店も沢山ある。そう考えた時、「渋谷の観光資源は名所や歴史だけでなく、この街にいる人と、人々が作り出す遊び方やトレンドなんじゃないか」と思い当たった。そこから「PLAY! DIVERSITY SHIBUYA」(=渋谷の多様性を遊ぼう!)との標語が生まれた。年間を通じて様々なフェスティバルやイベントに触れられるのが大きな魅力となるという。
渋谷区観光協会は、渋谷区で開催されている様々なイベントの中でもハロウィンパーティなどが集中する10月〜11月を渋谷区の観光ベストシーズンとして、国内外へ発信。世界に先駆けて「ダイバーシティ(多様性)」をテーマにした都市型イベント『DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA 2017/渋谷多様性社会サミット』を開催する。9日間に渡って明治神宮会館、渋谷ヒカリエ、ラフォーレ原宿など渋谷区内の商業施設やホールを会場に、多種多彩なカンファレンスや展示イベントや体験プログラムを実施する。
前面に押し出すのはサスティナリビリティ(持続可能性)、LGBT(性的マイノリティ)、多民族、障害者、弱者を包摂する街づくり。「住んでいる人、働いている人、学んでいる人、楽しみたい人が集まる渋谷のポテンシャルを引き出したい。いつまでも生き生きと華やかな街の感覚をファッション、音楽などにより賑わいの街づくりを推進したい」と言う。
◆ニューヨーク、ロンドン、パリを目標に
ロンドン・ハイドパークやニューヨーク・セントラルパーク、パリ・シャンゼリゼ通りでは音楽などのイベントが随時開かれ多くの人々を魅了している。これらの都市を“理想的モデル”「渋谷を新しい未来を生み出しエネルギーが生まれる場所にしたい」と力説する。
渋谷区は2016年より、『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』をスローガンに、同性パートナーシップ証明書 の発行や高度なバリアフリー化に向けた都市開発など多様性社会の実現に向けて様々な活動を推進している。「多様性」を、アイディアをもたらすチャンスと捉えることで、ビジネスや社会課題の解決に活かす方針だ。
同サミットでは「ダイバーシティ・イノベーション・サステナビリティ」をキーワードにした基調講演とパネルディスカッションを展開。都市開発、企業経営、教育、政治、スポーツ、マーケティング、エンタテインメント、テクノロジー、デザイン、クリエイティブなど様々なカテゴリーの有識者を招聘して、ダイバーシティ社会の現状と未来についての理解を深め、可能性を提示する。エキシビション会場では、ユニバーサルデザインや次世代の福祉技術、テクノロジーサービスなどの展示を行う。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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