中国では、動画配信サービスのAmazon Prime Video、Netflix、Disney+、音楽配信ではApple Music Spotify、YouTube Musicなどの世界的プラットフォームは当局によってブロックされている。国内プラットフォーム同士の厳しい競争が続いている中、最近になって、さまざまなニュースが伝えられた。それらを取り上げつつ、近未来を見通してみたい。
これに対し騰訊視頻は、IT巨頭・騰訊(テンセント)の1部門である。テンセントは2021年4月、プラットフォーム&コンテンツ事業群の中に、OVB(On-line Video Business Unit)グループを設立した。ここで、騰訊視頻、微視(ショートビデオ)、応用宝(アプリ管理)を一括管理する。2021年第3四半期決算によれば、騰訊視頻の有料会員数1億2900万人、前年比8%増とある。騰訊視頻だけの損益はわからないが、2019年の損失は30億元という推測記事が出ていた。これが本当なら、愛奇芸と大差ない。しかし騰訊としては、プラットフォーム&コンテンツ事業群トータルで辻褄が会えばよく、実際、利益を計上している。このグループ力が愛奇芸との違いである。今後、動画配信2トップのパワーバランスは騰訊視頻に傾きそうだ。
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