ハザードでお礼をする日本人、通話で通行を妨げる中国人―中国コラム

Record China    2018年7月4日(水) 23時10分

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1日、中国メディア・界面新聞は同日、日本と中国の交通安全の差についてつづったコラムを掲載した。写真は北京市。

2018年7月1日、中国メディア・界面新聞は同日、日本と中国の交通安全の差についてつづったコラムを掲載した。以下はその概要。

中国の北京市や上海市は世界的な大都市で、道路は日常的に渋滞が発生しており、ドライバーに対して運転マナーが求められる。ところが、上海では無意味な割り込みや電話しながらの運転といったような理由から後続車の通行を妨げるケースが続発している。さらに、ウィンカーを出さない進路変更や危険な追い越しなど自分勝手な運転が後を絶たない。

個人的には、運転時のマナーはドライバーの品格に直結すると考えている。余裕をもって運転し、ウィンカーなどで意思表示をすることは自他の安全を守るための最低限のマナーだ。また、中国の違反に対する罰則の緩さも問題である。罰金は大した額ではなく、点数の罰則も盲点を突かれ別人が違反者の罰点を肩代わりする問題も起きている。

上海にとって東京はよい比較対象となる。東京は上海に比べ面積は約3分の1だが、人口密度や車の所有量は上海を上回っている。だが、東京の渋滞は上海や北京ほどひどくはない。

日本の交通が中国の交通に比べスムーズなのは、全体的に運転マナーが良いことが大きく影響している。日本では進路変更する際のウィンカーはもちろんのこと、譲ってくれた人に対してハザードランプでお礼するといった良好な習慣が根付いている。こうした習慣は厳格な免許取得制度や違反に対する処罰の厳しさから生まれたといえる。

速度超過や飲酒運転を厳しく取り締まる一方で、水たまり通行時に泥や水を歩行者にかけてしまった際の処罰まであるなど事細かな罰則が存在する。

日本の交通事故による死者数は世界でトップクラスの少なさだが、中国はトップクラスに多い。日本の道路渋滞は鉄道網の発達も貢献しているといえるが、理想的な交通環境は厳格な監督制度、良好な運転マナーはドライバーの自覚と切り離すことはできない。ただ、中国はここ10年で国民の素養は著しく向上しており、道路では車が歩行者を優先させるといった光景も増えてきている。習慣化には時間と環境が必要であり、中国は正しい方向に進んでいるといえるだろう。(翻訳・編集/内山

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