フライメディア 2017年10月30日(月) 12時20分
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「蟹食べた?」この時期の上海でよく聞く会話だ。もはや上海や近郊では、秋の風物詩となっている、この時期がシーズンの上海蟹。日本でも知名度は高く、上海蟹独特の「濃厚なミソ」にはまってしまう日本人も多いと聞く。
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日本では、一般に「上海蟹」と言っているが、中国で上海蟹と言ってもほとんど通じない。中国では、「大閘蟹 (ダーヂィアーシエ)」と呼ばれているからだ。「大閘蟹 」、即ち、上海蟹は、江蘇省蘇州近郊の「陽澄湖(ヤンチェンフー)」が名産地として知られる。
ここの蟹は「陽澄湖産」と書かれたタグがついていたり、或いは刻印があって、いわゆる「陽澄湖ブランド」として販売される。あまりにも人気なので、毎年シーズンになると、「陽澄湖産」の偽物も市場に出回り、話題となる。
巷で人気が高い陽澄湖産だが、果たしてどこが違うのか?なぜ人気なのか?それは、陽澄湖の水質がよく、餌も豊富なので、蟹が大きく育ち、味がよいからだと言われている。また、湖の泥が少なく、臭みがないことも理由の一つだ。
秋の風物詩と言える「上海蟹」だが養殖もされているので、今では専門レストランなどでも1年中出回っている。ただ、丸ごと蒸したものを美味しく食べるには、9月中旬から11月下旬頃までがシーズンだとされている。
現地では、「九雌十雄 (9月の雌、10月の雄)」 と言われているが、時期により、たっぷりの卵をもった雌、白子がぎっしり詰まった雄を選んで食べるのが上海蟹の「ツウ」の食べ方。ちなみに、これは、旧暦でみるので、実際には10月の雌、11月の雄が最高となる。
標準な重さは、雄が200gで、雌が150g。当然、重ければ重いほど、価格も上がる。陽澄湖まで行って食べると、重さにもよるが、1匹30元〜70元(約500円〜1200円)ほど。これが上海市内のレストランで食べると、1匹で約180元(約3000円)から。
レストランでは値が上がるので、市場やスーパーなどで売られている上海蟹を買って来て自分で調理する人も多い。もちろん一番人気が高いのは、やはり陽澄湖まで行き、上海蟹を食べることだ。
ところで、蒸した蟹は体を冷やす作用があると言われ、高級レストランなどでは体を温める紹興酒をすすめられたり、ショウガ茶のサービスなどがある。(提供/フライメディア)
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