2008年7月15日、15日付新快報によると、商務部はこのほど、人民元の対米ドル相場の上昇ピッチを減速すべきと国務院に正式に提言した。政府関係者が明らかにした。

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人民元の対米ドル相場は08年に入って上げ足を速め、年初からの上昇率は7％に達した。国内で深刻化するインフレ懸念と過剰流動性を緩和する狙いで、通貨当局が元高容認姿勢を強めていることが背景。ただ、人民高は中国の高成長をけん引してきた輸出業に打撃となっている。

税関総署がこのほど発表した中国の08年1−6月の貿易黒字は990億3000万米ドルと前年同期と比べて11．8％減少。輸出の伸び鈍化が要因で、輸出額は前年同期比17．6％増と伸び率は5月の28．1％を大きく下回った。

中でも輸出依存度が高い繊維業は倒産企業が相次ぐ深刻な状態。商務部は国務院に対し、衣類、おもちゃ、靴などの輸出戻し税の引き上げも同時に提言したもよう。（翻訳・編集/HI）