Record China 2008年7月17日(木) 12時13分
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2008年6月、パキスタン電子通信庁が一台の携帯電話を使用停止処分にしたところ、1000台を超える携帯電話が使用不能となる事件が発生した。中国メーカーのコピー品が原因だという。写真は07年、北京移動通信技術展。
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2008年6月30日、パキスタン電子通信庁(PTA)がある一台の携帯電話を使用停止処分にしたところ、1000台を超える携帯電話が使用不能となる事件が発生した。中国メーカーのコピー品が正しい識別番号を設定していなかったことが原因だった。7月16日、新華社が伝えた。
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携帯電話には1台ごとに国際移動体装置識別番号(IMEI)と呼ばれる15桁の認識番号が設定されている。しかし、パキスタンに輸出されていた中国メーカーのコピー携帯は数百台が一つのIMEIを共有しているため個別に識別することが不可能、ある1台を使用停止処分にしたところ数百台が使えなくなってしまった。
中国のコピー携帯は有名メーカーのデザインを模倣しているばかりか、安価で機能面でも充実しておりパキスタンでも人気だったという。中国国内での規制が強まり、また外国メーカーの攻勢でシェアを奪われるなか、コピー携帯メーカーは海外に販路を求めていた。しかし今回の事件で問題性が浮き彫りとなり、パキスタンでの販売量は急減し、中国ブランドの信頼性にも影響を与えている。
携帯が使えなくなったとの抗議を受けたPTAは使用停止処分を解除したが、各携帯の識別が不可能な事態に頭を抱えている。また、携帯電話の位置特定や盗聴が困難になることからテロリストが中国産携帯を使用する可能性まで指摘されている。(翻訳・編集/KT)
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