脱北者が明かす金正恩政権下の北朝鮮「すでに崩壊している」―米紙

Record China    2017年11月20日(月) 12時40分

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脱北者が金正恩政権下の北朝鮮について、「すでに崩壊している」と明かした。北朝鮮政府に幻滅して脱北する人が増えているという。

2017年11月18日、米華字メディア・多維新聞によると、米紙ワシントン・ポストが北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)政権下の生活を伝える記事を掲載した。脱北者25人からの聞き取りで北朝鮮における生活の実態が明らかにされたという。

記事によると、脱北者たちは「今の北朝鮮ではお金で解決できない問題はない」と話した。北朝鮮は社会主義国の典型だったが、現在はそうした国家体制はすっかり崩壊し、電気も資源もないため完全に経済が停滞しているという。

5月に脱北した23歳の女性は、「人々の生活を改善できるのは国だけだったのに、今では国は何ひとつ手をさしのべてくれず、自分の力で命をつないでいくしかない」と北朝鮮の現状を明かしたという。

また、中国との国境に近い平安北道龍川郡から脱北した元漁師は、「以前は中国の映画は見ても大丈夫だったが、金正恩政権になってからはそれも強制収容所に入れられる理由になった。いい生活ができるのは、人々を捕まえる警察や保安機関、政府の実力者だけになった」と話す。

記事は、「北朝鮮の生活が変化する一方で、脱北する動機も変わりつつある」とし、「1990年代までは生きるための脱北だったが、現在は北朝鮮政府に何の希望も抱けないことを理由に脱北する人が多い」と伝えている。(翻訳・編集/岡田)

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