中国は「最高の日本専門家」を育てたのに…「知日派」のいない韓国外交に懸念の声

Record China    2019年4月4日(木) 21時20分

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25年間日本に滞在し、9年以上にわたって駐日大使を務めた程永華(チョンヨンホワ)大使が来月帰国することが分かった。これを受け、韓国・中央日報は4日、中国と韓国の対日外交政策の違いについて報じた。写真は程大使。

25年間日本に滞在し、9年以上にわたって駐日大使を務めた程永華大使が交代で来月帰国することが分かった。これを受け、韓国・中央日報は4日、中国と韓国の対日外交政策の違いについて報じた。

程大使の経歴について、記事は「駐日大使に就任した当時、日中関係は尖閣諸島をめぐる対立の激化で最悪の状態だったが、程大使は人脈をフル稼働させて日中関係改善に取り組んだ」とし、「その後日中は平和友好条約締結40周年を機に一気に距離を縮め、安倍晋三首相が中国を訪問。今年は習近平(シー・ジンピン)国家主席の訪日が見込まれているが、こうした過程に両国の知日派、知中派が大きく貢献した」と伝えている。程大使は安倍首相と親しいことでも知られており、日本語が堪能な各国の駐日大使が招待される首相官邸での食事会の「常連」メンバーだという。記事は「中国は長い時間をかけ、任務を遂行して自国に戻る『中国最高の日本専門家』を育て上げた」と説明している。

その上で「中国のこうした人材養成方法は、韓国の現実と対照的だ」と指摘。韓国では昨年、駐日韓国大使館に勤務する書記官を募集したが、応募者は1人もいなかった。韓国で日本勤務は「ジャパンスクール」と呼ばれる花形ポストとして人気が高かったが、最近は若い外交官の間に「日本勤務は対処が難しい外交問題が多く、苦労ばかり強いられるのに、政権が代わるといつ責任を追及されるかわからないリスクまでつきまとう」との認識が広まっているという。実際、過去に慰安婦合意などに参加した「ジャパンスクール」出身の多くが相次いで人事上不遇に遭ったという。

また、駐日大使にも知日派は見られないという。文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後初の大使だった李洙勲(イ・スフン)氏は日本語の習得に苦労した。後任に内定している南官杓(ナム・グァンピョ)前国家安保室第2次長も知日派とは言い難いという。ある消息筋は「日本や日本語をよく知っていれば外交がうまくいく、ということはないが、程大使退任のニュースを聞き、知日派養成をおろそかにした韓国外交の空席は大きいと感じた」と話したという。

これに、韓国のネットユーザーからも「李洙勲大使は日本語も分からないのに日本大使をしていたの?」「日本人より日本を知って初めて日本に勝てるのではないか?」「文政権は国際情勢について全く理解していない。外交で最も怖いのは孤立だが、自ら孤立の道を進んでいるよう」と韓国政府の対日政策に疑問の声が上がっている。

また、「日本をよく知っていて日本語が堪能であることは基本中の基本。国益をどれだけ考えられるかが外交官として最も重要な事項」と指摘する声も。

その他、「文大統領は日本より中国が好きだからね」「外交は徹底して国益を考えるべきなのに、文政権は支持率のため反日を利用するから当然だよ」との声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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