2008年8月3日、ブラジルに拠点を構える鉄鉱石生産で世界最大手のヴァーレ（Companhia Vale do Rio Doce）は、江蘇熔盛重工集団有限公司（熔盛重工）に12隻の鉄鉱石輸送船を発注した。16億米ドルの取引額は、造船史上最高額。4日付で新民網が伝えた。

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ヴァーレ社によると、熔盛重工への支払いはすでに完済しているという。今回発注した積載量40万トンの鉄鉱石輸送船は、同社最大級の船舶となる。契約によれば、第1期引き渡しは2011年で、2012年にすべて完了する予定。なお、この大型輸送船は、ブラジルの鉄鉱石を鉄鋼生産が盛んなアジアの諸地域へ輸送するために使用される。このほか、同社は2013年までに590億米ドルの船舶契約を結ぶ意向。

ヴァーレ社としては、大型輸送船を確保することによって、輸送コストの削減を図る狙い。また、中国をはじめとしたアジア向けの鉄鉱石輸出が年間3020万トンに拡大する見込み。

江蘇熔盛重工集団有限公司―海洋設備製造を主業務とする大型工業グループ。江蘇省の「第11次5か年計画（2006〜2010年）」の重点建設プロジェクトとして、上海陽光投資集団が設立した。（翻訳・編集/SN）