2008年8月5日、6日付新京報によると、海外メディアは5日、「中国の政策性銀行である国家開発銀行（CDB）が独アリアンツ傘下のドレスナー銀行の買収に向け検討に入った」と伝えた。成功すれば、中国の銀行の海外での銀行買収案件で過去最大規模となる。現在は中国工商銀行による南アフリカのスタンダード銀行買収が56億米ドルで最大。

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報道によると、ドレスナー銀行は米サブプライムローン危機のあおりを受けて経営が悪化し、巨額の損失を計上。約25億ユーロ相当の投資部門の資産を売却した。アリアンツは同行を売却する方針を決め、投資部門と銀行部門に分けて買い手を物色中とされる。

国家開発銀行は以前から投資業務など専門分野を開拓し、政府系投資事業への貸出業務を一本柱とする事業形態からの脱却を画策していた。このため、当初はドレスナー銀行の投資部門のみの買収に意欲を示していたが、ドレスナー銀行の資産価値が低下していることから、全面買収へと計画を切り替えたもよう。

ただ国家開発銀行が海外企業を買収するには、国務院の承認が必要となる。さらにドレスナーの買い手としては、依然としてドイツのコメルツバンクが有力という。（翻訳・編集/HI）