2008年8月14日、香港「大公報」は、北京五輪金メダリスト達の苦難の生い立ちを紹介する論評を掲載した。それぞれが逆境をバネにして得た金メダルを称え、「これこそがスポーツの真髄」と賞賛した。中国新聞社（電子版）が伝えた。

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論評は、フランスの小説家バルザックの「逆境とは、天才にとっては踏み台」という言葉を引用し、今大会の金メダリストにもそれに当てはまる選手が多く見られると紹介した。以下は紹介された選手。

▼女子高飛び込み（10m）の王●（＝金が3つ、ワン・シン）選手。国有企業にリストラされた両親が夜店を開いて何とか生計を立て、王選手の練習代も工面した。

▼女子重量挙げ48キロ級の陳燮霞（チェン・シエシア）選手は、広東省の貧しい農家の生まれ。練習場までのわずか2元（約30円）の交通費を節約するため、父親が毎日20kmの距離をバイクで送迎した。

▼男子重量挙げ56キロ級の龍清泉（ロン・チンチュエン）選手の両親は、息子の月300元（約4500円）の生活費を稼ぐため出稼ぎに。

▼男子シンクロ高飛びの林躍（リン・ユエ）選手の両親は、息子の練習代を工面するため家を売却。

▼射撃女子エアピストルの郭文[王君]（グオ・ウェンジュン）選手の両親は幼い頃離婚し、郭選手を引き取った父親も失踪した。

▼ 男子重量挙げ62キロ級の張湘祥（チャン・シアンシアン）選手は、アテネ五輪の同種目金メダリスト、石智勇（シー・ジーヨン）の付き人から成長した。（翻訳・編集/NN）