BRIDGE 2017年12月12日(火) 5時50分
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中国のオンライン旅行会社・途牛旅遊網が7日、中国人観光客が急速に増えた海外の目的地トップ10を発表した。イメージ写真。
中国のオンライン旅行会社・途牛旅遊網が7日、中国人観光客が急速に増えた海外の目的地トップ10を発表した。
このランキングは同サイトの予約データやユーザーの評価をもとに作成されたもので、圧倒的な勢いで2017年の1位となったのは北アフリカのモロッコ。これにトルコ、ベトナム、カンボジア、オーストラリア、ロシア、スイス、デンマーク、マレーシア、チュニジアが続いた。
同サイトによると、近年、数多くの国が中国と双方の観光発展を目指す「観光年」イベントに取り組んでおり、今年1月には「中国・スイス観光年」が発表された。さらに2月には「中国・デンマーク観光年」「中国・オーストラリア観光年」がスタートし、ビザ政策の緩和や直行便の増加、現地における中国語サービスの強化などでこれらの国々に向かう観光客の数は著しく拡大。中国では2022年に冬季五輪が開催されることもあり、スイスやデンマークを訪れる観光客の間ではスキー、登山関連のアクティビティー人気がよりいっそう高まることが期待できるという。
このほか、中国は自らが掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」の沿線国との観光協力も強化しており、これも誘致拡大のポイントとなっている。また、観光インフラの改善が進むアフリカ諸国が中国の海外旅行市場で存在感を増す中、モロッコとチュニジアはビザ免除措置が奏功。同サイトのデータによると、今年に入ってモロッコ方面への旅行を予約した人は前年の同じ時期に比べ494%の伸びを示し、直行便の開通に伴ってモロッコ旅行はさらなる人気上昇が見込まれている。
東南アジアの国々に関してはタイ、シンガポール、インドネシアが根強い人気を誇っているが、中国人観光客の関心が「体験」にシフトするにつれ、ゆったりとしたイメージのあるベトナムはカップルや家族で楽しむ場所として注目度が高まっている。また、アンコール・ワットで知られるカンボジアも同様に人気が高く、2016年に同国を訪れた中国人観光客は83万人超、今年は100万人近くに達しているという。(提供/Bridge・編集/Asada)
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