Record China 2017年12月21日(木) 16時0分
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20日、中国メディアの中国新聞網が、日本新華僑報の報道を引用し、日本が有給休暇消化率ワースト1位である理由について分析する記事を掲載した。写真はサラリーマン。
2017年12月20日、日本新華僑報は、日本が有給休暇消化率ワースト1位である理由について分析する記事を掲載した。
記事は、「旅行サイトが行った30カ国以上を対象にした調査によると、有給休暇消化率で日本が2年連続ワースト1位となった」と紹介。しかし、「有給休暇を取らないこと=仕事熱心とは限らない」と指摘し、日本人が有給休暇を取らない理由を分析した。
記事が指摘する主な理由は「圧力」。調査でも33.6%の人が「有給休暇を取る雰囲気ではない」ことを理由として挙げている。その上で、具体的な三つの原因を挙げた。
その一つが、「同僚に迷惑をかける」という罪悪感。調査で22.9%の人が、「休暇を取りたいが同僚の仕事が増えてしまうことを気にする」と回答している。記事は、「人間関係を慎重に扱う日本人は(有給を取ることに)罪悪感を持ってしまう」とした。
二つ目は、「上司や同僚が有給休暇を取らないと取りづらい」こと。記事は、「いわゆる『ゆとり世代』は自分の主張をはっきり言う勇気があると言われるものの、実際には職場に入ると、人の顔色をうかがうようになり、上司が有給を申請しないと自分も申し訳なくてできないと考えるようになる」とした。
三つ目は、「会社の上層部の考え方」と関係があると主張。「有給休暇の申請を出しても、必ずしも許可が出るわけではなく、特に労働力が不足している今日においては、会社もなかなか許可を出さない」とした。
記事は最後に、「有給休暇を消化しない理由は会社や職場の雰囲気だけのせいではない」とも指摘。「経済回復が実感できない中で、日本人は消費に慎重になっており、休暇を取って大金をはたいて旅行に行くと赤字になる。休暇を取ることで会社に与えるイメージが悪くなり、昇進や昇給の機会を失うかもしれないことも関係している」と論じた。(翻訳・編集/山中)
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