2008年9月1日、中国政府の統計によると、今年1―8月の全国で洪水など水の災害による死亡者は436人、行方不明113人、被害を受けた農作物の作付面積662万7000平方メートル、倒壊した家屋37万件で、直接の経済損失は721億元（約1兆815億円）に達しているという。「新華網」が伝えた。

【その他の写真】

担当部門によると、今年の災害の特徴はの次の4つ。

1．「台風の発生は少なかったが上陸数は多く、上陸時期は早かった」

台風は今年12個発生しており、例年より4．5個少ないにもかかわらず、すでに例年を1個上回る6個が上陸。上陸時期は例年より2か月早く、最も早い上陸記録を更新した。

2．「災害発生地点が多く、面積が広く、多重災害となり深刻な被害を受けた地域が多かった」

全国30の省・市・区で被害が発生。山津波、台風、大雨による洪水などが各地で頻繁に発生した。特に広東省、広西チワン族自治区の被害が深刻だった。

3．「山津波による被害が突出」

山津波による被害者が全体の89．7％、391人にも上った。

4．「例年より被害は少なかった」

死亡者数で79％、倒壊した家屋数で76％、被害を受けた作付面積で44％、それぞれ例年より減少した。

担当者は、9月にも台風上陸や洪水発生の危険性があるため、引き続き防災作業に努力するよう各地に呼びかけている。（翻訳・編集/HA）