Record China 2008年9月16日(火) 21時49分
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16日、ネット上で話題のコラム「出稼ぎ労働者の権利を守る」の作者へのインタビュー記事が地元新聞に掲載された。潜伏取材により出稼ぎ工の厳しい労働環境を社会に伝えた。写真は労働者の権利を守る無料マニュアルを配布された出稼ぎ労働者たち。
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2008年9月16日、広州日報は、ネット上で注目を浴びている「農民工(出稼ぎ労働者)の権利を守る」などの文章を書いた「黄偉木」(ホワン・ウェイムー)なる人物に行ったインタビュー記事を掲載した。この人物、香港の大ヒット映画『インファナル・アフェア』を地で行く、「農民工潜入捜査官」だった。衣服製造工場に潜入した半年間、一体何があったのか?目的は何か?
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1984年に生まれ、いわゆる「80後」世代に属す黄は、2002年に広東省へ出稼ぎに来た。若いながら、各種の工場で働いた経験を持つ。しかし各職場で目にするのは「農民工」のひどい労働環境。休日出勤、残業手当未払い、社会保険の未加入、基準に満たない賃金などなど。法律という大義名分はありながらも誰も農民工を守ろうとはしない。その状況に黄は立ち上がった。
黄は衣類工場に潜伏。1日11時間以上も機械に向かい、基準を大幅に超えた労働を身をもって体験した。工場の所在地・番禺区の規定では、月あたり20.83日の労働で790元(約1万2千円)が賃金の最低基準とされている。しかし、日曜出勤、長時間労働を含む30日間の労働でこの工場が支給したのはわずかに800元だ。
しかし、こうした惨状を伝えるには証拠が必要。DVカメラを購入して撮影を行い、タイムカードを休日申請の時にスキャンして保存した。彼は「潜伏捜査」中、皮膚炎を発症し、苦しい思いもした。しかし、全ての証拠を揃えて監督部門に提出、ネットにも公表した。彼の行動に対しては、賛否両論がある。しかし黄は語る。「農民工がもっと権利意識に目覚めて欲しい、そして自分を守って欲しい」と。(翻訳・編集/小坂)
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