冤罪の賠償請求、市の財政難から支払い拒否!?―河北省シン台市

Record China    2008年9月30日(火) 23時7分

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29日、無実の罪で3年間拘置されていた男性が、国に損害賠償を求めた。男性に賠償金が支払われることに決まったものの、その後「予算がない」との理由で支払われていない。写真は最高人民法院。

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2008年9月29日、新京報によると、無実の罪で3年間拘置されていた男性が、国に損害賠償を求めた。男性に賠償金を支払うことが決まったが、いっこうに支払われない。

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国に損害賠償を求めた男性は、河北省清河県の農村に住む張新亮(ジャン・シンリャン)さん。1999年10月、張さんの妻が突然死亡し、張さんは殺人罪に問われた。張さんは、2236日間にわたり拘置され、シン台市裁判所での1審で死刑が宣告された。控訴の結果、1審の判決が覆され、無罪が確定。2005年12月2日、張さんとその家族が、国に18万7000元(約280万円)の損害賠償を求めた。

ところが、市裁判所は1年にわたり訴えを取り上げず、省の最高裁判所に訴え出てようやく審理された。07年11月16日、最高裁が市裁判所と市検察院に全額賠償を命じたが、この賠償金が現在まで支払われていない。張さんは毎日のように、裁判所と検察院に電話をかけ、支払いを求めているが、いずれも「金がない」の一点張りで、支払おうとしないのだという。

張さんは市の財政局にも訴えた。しかし財政局の回答も同じく、「検察院の経費が不足しており、支払いはできない」というものだった。国家賠償に使用できる金額は年間20万元(約300万円)を上限に予算が組まれており、すでに支払うだけの予算がないのだという。(翻訳・編集/岡田)

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