<中華経済>繊維産業の不況続く「底はまだ見えず」―中国

Record China    2008年10月17日(金) 7時55分

拡大

16日、中国の繊維業界の不振が深刻化している。デニム生地生産大手の黒牡丹集団が発表した08年1−9月期決算は最終損益が赤字。他社もこの期の赤字もしくは減益を予想する発表が相次いだ。写真は江蘇省南通市にある繊維工場。

(1 / 4 枚)

2008年10月16日、中国の繊維業界の不振が深刻化している。デニム生地生産大手の黒牡丹集団が発表した08年1−9月期決算は最終損益が赤字。他社もこの期の赤字もしくは減益を予想する発表が相次いだ。16日付第一財経日報が伝えた。

その他の写真

業績悪化は、原材料高や人件費上昇によるコストの増大と、人民元高による輸出の低迷が理由。税関総署によると、08年1−9月の繊維製品の輸出額は前年同期比8.12%増の1369億4000万元と伸び率は8カ月連続で低下。為替変動を考慮すると、輸出額は6月以降連続のマイナス成長となった。

人民元高に加えて、米国発の世界的な金融危機が繊維産業を圧迫した。中国の主要な繊維輸出先である米国とEU(欧州連合)の個人消費の落ち込みで外需が大幅に減退した。

アナリストによると、受注してから生産、輸出までにかかる時間を考慮すると、外需の減退が輸出統計に表れるまでには一定の時間を要する。このため繊維産業の不況はまだ底が見えない状態にあり、来年は一段と厳しい状況に直面することが予想される。(翻訳・編集/HI)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携