相次ぐ中国人実習生の事故、賠償にビザの壁―日本

Record China    2008年10月17日(金) 12時53分

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16日、在日中国人向け新聞「中文導報」は、技能実習生として長野県安芸野市の金属加工工場で働いていた中国人女性が、左手指を切断する事件があったと報じた。女性は、賠償金630万円の支払いを求める訴えを起こした。写真は北京の出入国管理処。

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2008年10月16日、在日中国人向け新聞「中文導報」は、技能実習生として長野県安芸野市の金属加工工場で働いていた中国人女性が、左手指を切断する事件があったと報じた。女性は、長野地方裁判所松本支部に賠償金630万円の支払いを求める訴えを起こしている。中国新聞網が伝えた。

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21歳のこの女性は同工場で機械の操作中、中指と薬指を切断、人差し指が骨折する大怪我を負った。日本語はあまりわからず、企業側からも機械の危険部位に関する説明は一切なかったという。女性は06年4月に来日し、昨年6月から同工場で働いていた。企業側は「安全指導に問題はなかった」と主張したが、長野県大町労働基準監督署は今年1月、女性の労災を認め企業側に210万円の支払いを命じた。代理人を務める弁護士は「労災が認められてもビザが切れて帰国したら終わり」として、松本支部に対しビザの有効期限を迎える来年4月までに判決を下すよう求めている。

このほか長野県では、昨年8月にも34歳の中国人技能実習生が建設現場での作業中、左手の親指を切断する事故が発生。男性は、企業に2900万円の支払いを求める訴えを長野地裁で起こしている。(翻訳・編集/NN)

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