Record China 2008年10月30日(木) 18時50分
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23日、河南省駐馬店市で昔からの夢だった動物園経営を実現した趙国青さんは、経営不振に傾く動物園をなんとか続けようと、私財を投げ打ち親子でコツコツと工夫を重ねている。8月に生まれたトラの3つ子が救世主になるか…
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2008年10月23日、河南省駐馬店市で昔からの夢だった動物園経営を実現した趙国青(ジャオ・グオチン)さんは、経営不振に傾く動物園をなんとか続けようと、親子でコツコツと工夫を重ねている。8月に生まれたトラの3つ子が大きな呼び物となるだろうか?チャイナフォトプレスの報道。
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食用油を商って一財産を築いた趙さんは2000年、家族の反対を押し切って念願だった動物園を開園した。当時、人口800万人にも上る河南省駐馬店市だったが、市内には動物園がなかったのである。「子どもたちに本物の動物を見せてあげたい」と、動物好きの趙さんは私財を投げ打って東北トラやアフリカライオン、ツキノワグマなどの大型動物を導入、翌年には30種1000頭あまりの動物を取り揃えた。
しかし、経営は徐々に傾きはじめる。1日800元(約1万2000円)のエサ代に加え、光熱費や医療費、人件費などの出費がかさみ、おまけに決して広いとはいえない敷地に設置された檻が狭すぎて、動物の躍動的な魅力を伝えることができないため、入園者の足もまばら。しだいに赤字が重なり、ついには年間100万元(約1500万円)もの負債を抱えることになってしまった。充分なエサも与えられず痩せ細った動物たちを見て、趙さんが涙を流す夜もしばしばだった。
それでも夢を諦めない趙さんを救ったのは、娘の趙彦梅(ジャオ・イェンメイ)さんだった。すべての貯蓄を投げ打って経営建て直しに充てたほか、各方面から支援金を募り、動物園の再起に奔走するうち、動物園に好機が訪れた。今年8月、東北トラの円円(ユエンユエン)が三つ子の赤ちゃんを産んだのである。これがメディアに取り上げられ、徐々に人気を集めはじめる。食欲旺盛で活発な赤ちゃんトラはエサ代もかかり、新たな飼育舎建設が必要となるなど、財政的には頭が痛いが、なにより動物を愛する趙さん親子にとっては、赤ちゃんの成長が最大の喜びであった。
まだまだ負債を抱える趙さんの動物園。しかし趙さんは自ら園内の敷石を修理したり、花壇をつくったりと、動物園を盛り立てる努力を欠かさない。この動物園が、いつか入園者と子どもたちの笑い声でいっぱいになる日を夢見ながら。(翻訳・編集/愛玉)
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