2008年10月29日、中国政府はチベット亡命政府指導者であるダライ・ラマ氏側からの要求を受け、その特使との会談を決定したと発表した。新華社の報道。

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中国側とダライ・ラマ14世特使との会談は今回で8回目にあたり、チベット暴動などに揺れた今年は3回目となる。月末にも実現するとされていた会談だが、会談の日時については“近日”とされ、外交部によると具体的日程は調整中。場所は中国国内となる見通しだ。ダライ・ラマ14世はこれに先立ち26日にインドで声明を発表、中国側との対話に「自信を失くした」と述べている。

ダライ・ラマ14世は自身が提唱する「中間路線」に対し中国側が積極的な態度を見せないことから、対話による進展に期待を失っており、今後の方針については「600万のチベット人民に決めてもらう」とする意向を示している。一方、中国政府の関係者は今年発生したチベット暴動やチベット独立派による五輪聖火リレーへの妨害活動を挙げ、「それでも中央政府は対話に応じる姿勢だ。ダライ・ラマ氏がこの機会を重視し、我々の要求に積極的な対応をとることを期待する」と述べた。(翻訳・編集/愛玉)