2008年10月31日、31日付新京報によると、中国の鉄鋼業界団体である中国鉄鋼工業協会はこのほど、会員企業71社のうち、08年1−9月の最終損益が赤字となった企業の損失合計が11億5400万元となったことを明らかにした。損失額は前年同期の18．06倍。9月は会員企業の32．4％に当たる23社が赤字を計上した。

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協会によれば、1−9月は原燃料費の上昇に伴い製鉄コストが前年同期と比べて63．55％上昇した。一方で鉄鋼価格は下落し、指標となる鋼材総合価格指数は9月末で143．9ポイントと、6月末から17．53ポイント低下。鉄鋼販売の利益率は1−6月の7．6％から9月には1．4％までに落ち込んだ。

鋼材価格は10月以降も下落を続けており、協会によれば、10月は赤字企業の割合が60％にまで拡大する見通し。

業界大手の上海宝鋼が29日発表した7−9月業績は純利益が4−6月期比で47％減の28億4600万元だった。崔健副総経理は同日の会見で「コスト削減によって鉄鋼価格の下落に対応する」と表明。「現在のところ計画はないが、場合によっては減産も考慮する」と述べた。（翻訳・編集/HI）