2008年11月3日、金融危機によって米ドル、豪ドル、ユーロなど多くの通貨で為替レートが下落していることで、中国から海外への留学が容易になっている、その反面、中国国内の大学にとっては海外からの留学生が集まらず、苦しい状況となる見通しだと伝えられた。北京日報の報道。

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ここ数か月、北京では海外留学の説明会が多数開催されている。中国の学生を獲得しようと海外から無数の大学が中国を訪れており、アメリカだけでも100校を超える大学が中国で説明会を行っている。長年にわたり海外留学に関わってきたある業界関係者によれば、現在なら留学の費用は1年間で数万元、多い場合には10数万元(30万〜300万円程度)、従来の相場より節約できるという。

海外留学ブームが起きている一方、中国国内の大学は苦境に立たされており、09年は海外からの留学生が大幅に減少する見通し。外国人向けの中国語教育を中心に、留学生を数多く受け入れている北京語言大学でも、金融危機の影響から留学生の数が減少するとの予測を責任者が明らかにしている。政府奨学金で中国を訪れる学生は現状数を維持できても、私費留学生は大幅に減少する見通しだという。（翻訳・編集/岡田）