生魚を食べる村、4割に「肝吸虫」―広東省中山市

Record China    2008年11月13日(木) 8時8分

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11日、刺し身や生魚を食べる習慣のある中山市阜沙村では、住民の約4割が「肝吸虫症」に罹っている。肝吸虫は人の体内で20〜30年生き続け、発見が遅れると肝硬変になってしまう。資料写真。

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2008年11月11日、広州日報によると、広東省中山市郊外の阜沙村で老人を対象に無料の健康診断を行ったところ、老人の3割が肝吸虫症(肝ジストマ症)に罹っていることがわかった。同村では生魚を食べる習慣があり、住民の肝吸虫症感染率は30〜40%にのぼると見られている。

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肝吸虫症(肝ジストマ症)とは、肝吸虫という寄生虫が肝臓の胆管に寄生する病気で、肝吸虫を持つ淡水魚を生で食べることなどにより感染する。肝吸虫は人の体内で20〜30年生き続け、自覚症状が現れないケースも多く、発見が遅れると肝硬変になる恐れが高い。

村のある男性は、市場で川魚を売っているが、売れ残った魚は粥にして食べていた。3か月ほど前、突然激しい腹痛に襲われ、中山市人民医院で検査を受けたところ、肝臓の胆管が肝吸虫で詰まっていることがわかった。手術によって取り出された肝吸虫と体液は500mlの袋2つ分にものぼったという。

中山市阜沙医院の医師によれば、生魚を食べる習慣があるほか、調理具や食器も衛生上に問題があり、また、住民は肝吸虫症に関する知識がなかったことで感染が広がったという。現在、同村では中山市疾病予防センターの専門家による対応が行われており、医師が各家庭を巡回して被害状況を調べるとともに患者の安全を確保しているという。(翻訳・編集/岡田)

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