Record China 2008年11月19日(水) 14時22分
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2008年11月17日、フィナンシャルタイムズ・ドイツ語版は、中国はいまやもはや既存秩序と対抗する新興国ではなく、世界経済を支える主要国としての責任を負っていると主張した。写真は香港上海匯豊銀行。今月17日、450人の人員削減を発表した。
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2008年11月17日、フィナンシャルタイムズ・ドイツ語版は「世界経済の牽引車・中国はいまだ自分の帰属を知らず」とのコラムを掲載した。世界最大の外貨準備高を有する中国はもはや既存秩序と対抗する新興国ではなく、世界経済を支える主要国としての責任を負っているという。
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今月、シンガポール国立大学政治学教授、前シンガポール国連大使のキショーレ・マブバーニ氏の新著「アジアの復興と欧米の終焉」ドイツ語版が刊行された。マブバーニ教授は「2050年までに中国とインドが世界最大の経済体に成長、世界の新たな政治秩序を形成する」と予測している。
フランクフルト・アルゲマイネ紙(FAZ)は同書の書評を掲載、「欧米諸国は中印両国に経済援助、技術移転、生産移転などのさまざまな支援を行っているとともに、両国製品の最大の消費者であり、固い結びつきを持っている」と反論した。また「今後、両国は労働集約的な低付加価値産業からの転換を図る必要があるが、知識産業、研究開発分野では欧米がなお圧倒的な優位を誇っている」と指摘した。
こうした対立の図式で理解するよりも、中国が欧米と深い関係性を持ち、現在の世界秩序でも大きな役割を担っていることを理解する必要があるだろう。金融サミットに参加した欧州代表団のあるスタッフは「中国は金融危機が米経済だけではなく中国経済に与える悪影響をよく理解しており、積極的な対応を見せている」と評価した。そして、「現在は中国人自身も自らの立ち位置をはっきりと理解していないかもしれないが、今後は地球温暖化問題などでも新興国として責任を回避するのか、主要国として権利と責任を担っていくのかの選択が迫られる」とコメントしている。(翻訳・編集/KT)
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