出稼ぎ労働者に起業ブーム、金融危機受け―中国

Record China    2008年11月27日(木) 5時11分

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24日、韓国誌によると、中国国内では今回の金融危機の影響を受け、農民工が帰郷し、起業するという傾向が見られるという。農村経済構造に変化をもたらすものとしても注目される。写真は南京から帰郷する出稼ぎ労働者。

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2008年11月24日、環球時報によると、韓国誌「亜洲経済」は「中国農民工里帰り、農村経済の発展に寄与」と題する記事を掲載した。今回の金融危機の影響による企業の倒産・人員削減を受け、故郷に帰った「農民工」たちが農村で起業するという傾向が見られるという。

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故郷の農村を離れ大都市に向かった出稼ぎ労働者を中国では「農民工」といい、その人の流れを「民工潮」という。現在、そうした人々は約2億いると言われているが、彼らが故郷に帰る「返郷潮」という流れが最近見られる。

四川省では2000万人以上が出稼ぎに出ているが、5月の四川大地震後は60万人が帰郷した。金融危機の後には、帰郷して職を求める人は去年に比べ30%増加している。また、河南省でも帰郷し、起業することを支持する「鳳返巣」運動が行われおり、安徽省では1000万人の出稼ぎのうち、70万人が帰郷し、就業または起業した。

中国全体で見ると、500万人が帰郷し、就業・起業したという。これは郷鎮企業で働く労働者の20%に相当する。都市において知識を得た農民工は故郷で起業し、農村の工業化や都市化に貢献しており、農村の富裕化に繋がると考えられている。こうした状況からある専門家は「出稼ぎで家族は豊かになり、彼が帰郷して起業すれば村が豊かになる」と語る。(翻訳・編集/小坂)

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