2008年11月23日、新世代作家「80後（80年代生まれ）」のなかでも特に人気の郭敬明（グオ・ジンミン）が、新作「小時代」の出版にあたって重慶の書店でサイン会を行い、たくさんのファンが長蛇の列をつくって憧れの作家を迎えた。

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集まった1000人近いファンのほとんどが20歳以下の女子中高生。列の最前列をキープした15歳の女子学生は、朝8時から並びはじめて9時間、トイレも我慢して郭敬明の到着を待ったという。このほかに母娘でファンという人も。

ファンらと同じく作家の登場を待つ椅子には、ハローキティの図柄が可愛い座布団が2枚も重ねて置かれていた。これは1m60cm弱と小柄な郭敬明が、サインに便利なようにと用意されたものだという。

午前中、深セン市で同様のイベントに参加した郭敬明は、予定より3時間遅れて重慶に到着。舞台に姿を現すと、ファンの黄色い声とシャッターを切る音で騒然となる。この日何千回とサインを書き続けた郭敬明だが、中国で最も権威のある文学賞「茅盾文学賞」への意気込みを聞かれると、「自分はまだまだ若いから、もっと年と経験を重ねてからの話」と、謙虚な答えだった。

●郭敬明（グオ・ジンミン）

1983年6月6日生まれ、四川省自貢市出身。2002年に小説「幻城」でデビュー。84万部を売り一躍、時代の寵児に。2003年には「フォーブス」誌「中国人長者番付」に最年少でランクイン。2007年に発表した「悲傷逆流成河」は発売1週間で100万部を超える大ヒットに。同年11月、中国作家協会に最年少の会員として入会、賛否両論を呼ぶ。（翻訳・編集MY）