善意の寄付で建てた小学校、数年後にはブタ小屋に―湖北省

Record China    2008年12月1日(月) 8時13分

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28日、湖北省の市や村では、住民の寄付などで建てられた貧困学生のための「希望小学校」が、数年後には廃校にされて物置や家畜の飼育場に使われており、善意を踏みにじる行為に議論が起きている。写真は同省五峰トゥチャ族自治県の希望小学校。

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2008年11月28日、湖北省の市や村では、住民の寄付などで建てられた貧困学生のための「希望小学校」が、数年後には廃校にされて物置や家畜の飼育場に使われており、善意を踏みにじる行為に議論が起きている。「法制周報」が伝えた。

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楊大鵬(ヤン・ダーポン)さんは1997年、私財10万元(約140万円)を投じて湖北省長陽村に希望小学校を建設した。当時、「農民の寄付による初めての希望小学校」と話題になり、全国メディアからも取材を受け、一躍時の人となった。しかし、小学校は2年後には廃校になり、現在はブタ小屋などに利用されている。

廃校にされる例は一般の小学校も含めて非常に多く、長陽村で1998年に519校あった小学校のうち、現在残っているのは99校に過ぎない。その原因として「村の合併などによる一部地区の子供の減少」「制度改革による学校の統廃合」など以外に、「地方政府の無計画さ」と「希望小学校の制度上の問題」が挙げられている。

関係者は、「希望小学校は、中国青少年基金会を通じた寄付で建設された小学校のみが正式な政府管理となり、個人の寄付による希望小学校は個人的な行為と見なされる。従って、建設後に一定の管理がされたとしても、運営資金的には苦しく、管理責任もはっきりせず、統廃合の対象となりやすい」と指摘する。

10年ぶりに現地を訪れ、荒れ果てた現状を知った楊さんは、「2年で廃校になると知っていたら誰が寄付なんかするか」と村政府の無責任さに憤っているという。(翻訳・編集/HA)

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