<格差社会>火葬代すら払えない、母の遺体を川に遺棄―福建省南安市

Record China    2008年12月1日(月) 13時46分

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11月18日、福建省南安市の川辺で麻袋に詰められた女性の死体が発見された。26日、警察は女性の身元を確認、死体遺棄容疑で息子の王を逮捕した。なぜ王は母親の遺体を捨てなければならなかったのだろうか?写真は王と死体遺棄現場。

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2008年11月18日、福建省南安市碼頭鎮の川辺で麻袋に詰められた女性の死体が発見された。26日、警察は女性の身元を確認、死体遺棄容疑で息子の王(ワン)を逮捕した。なぜ王は母親の遺体を捨てなければならなかったのだろうか?29日、海峡都市報が伝えた。

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王は28歳、安徽省出身の出稼ぎ農民だ。母は認知症を患っており、2003年に父親が死去した後は、王が出稼ぎ先の南安市で母親と2人で暮らしていた。仕事がある王だけでは面倒を見ることができず、近所に住む主婦の葉(イエ、仮名)さんがご飯を作ったり手助けしてくれていたという。

事件が起きたのは11月3日のことだった。葉さんが食事を持ってくると、母親はすでに息を引き取っていたという。原因不明の突然死のようだった。突然の死に涙した王だったが、現実的な問題も残されていた。それは埋葬費。王の給与は月500元(約7000円)、故郷に連れて帰るどころか、火葬代すらままならない。結局、葉さんと話し合った末に母親の遺体を川に流すことを決めたのだという。

王は埋葬費すら支払えない自分は親不孝者だと母親の遺体に頭を下げたと話す。川で流されていく麻袋を見ながら涙が止まらなかったという。出稼ぎ農民の困窮、経済格差の拡大は今や中国にとって最大の課題となっている。王の事件はこうした問題を象徴するものとなった。(翻訳・編集/KT)

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