2008年12月1日、陝西省漢中市南鄭県人民法院で新中国成立後最大の詐欺集団に判決が下された。郭万春（グオ・ワンチュン）被告を主犯格とする犯罪グループの数々の罪状について、2人の裁判官が交代で5時間以上も判決文を朗読するという前代未聞の事態となった。「新華網」が伝えた。

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それによると、今年44歳の郭被告は80年代には農村で働くレンガ瓦職人だった。その後、金儲けのチャンスを求めて漢中市に出てくる。郭被告は手っ取り早く金を儲ける方法として、92年に妻と職業斡旋所を設立。97年には「漢中市橋梁信息実業有限責任公司」を立ち上げ、03年にはさらに「漢中市万家科技総合信息有限責任公司」を設立した。

詐欺の手口は、郭被告が所有する上記2社の名前でニセの求人情報を出し、応募者から手数料を騙し取るというもの。これにより、毎年80万元（約1120万円）以上の利益をあげていた。検察の調べでは02年2月から07年7月までの間に、2社は求人代行、就職斡旋、人材派遣、出国手続き代行などの名目で全国の9506人から総額366万元（約5120万円）を騙し取った。

郭被告は集めた金で市内にあるホテルの1フロアを大改造して高級賭博場を開いたほかに、高利での貸し付けも行っており、保管していた借用書58人分の総額は1100万元（約1億5400万円）を超えていたという。判決では、郭被告に懲役20年と罰金103万元（約1440万円）、同被告の妻を含む詐欺集団の主要メンバー19人にそれぞれ15年から1年の懲役との判決が下された。（翻訳・編集/本郷）