2008年12月2日、欧浪網によると、2008年以降、スペイン・バルセロナの中国系住民の数が初めて減少し始めており、バダローナでは約3割、サンタ・コロマでは1割ほど減少しているという。2009年にはさらに減少するものと見られている。中国新聞網が伝えた。

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2006年には、サンタ・コロマとバダローナに住民登録していた中国系住民は約6000人いたが、2008年には合わせて1550人も減少。バルセロナ市街地には現在1万629人が住民登録しているが、2007年と比べて200人減少、バルセロナ県全体では現在2万7218人だが、同2000人も減少しているという。

バルセロナのある中国系の弁護士によれば、帰国を希望する中国系住民が急増している。現地の中国系住民が経営する中華料理店と100円ショップはすでに飽和状態で閉鎖が相次いでいるほか、不況の影響から現地で開業している店の客足が大幅に悪化したことで、給与ももらえず帰国の費用もない人が数多くあり、中にはビザの切り換え手数料も支払えない人すらいるという。弁護士によれば、建築業界の労働者に不況の影響が大きいという。

また、2008年3月以降、ユーロに対する人民元の為替レートは30％下降しており、海外からの送金で生計を立てている移民の家族にとっては収入が30％減ったことになり、生計が苦しくなっているという。（翻訳・編集/岡田）