ソマリア近海への艦船派遣を検討、海賊対策で―中国

Record China    2008年12月17日(水) 13時12分

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16日、中国は海賊行為が頻発しているアデン湾やソマリア近海への艦船派遣を検討中であると海運関係者が明らかにした。写真は07年9月、中国とイギリスの海軍が中国で行った海上捜索演習。

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2008年12月16日、環球時報によると、中国は海賊行為が頻発しているアデン湾やソマリア近海への艦船派遣を検討中であると海運関係機関の関係者が明らかにした。実現すれば中国海軍にとって同海域での初の任務となる。同時に北京では従軍記者の募集も行われているという。

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ソマリアが面するアデン湾とその近海は海運の要衝として、数多くの船が航行している。しかし、最近では海賊被害が多発、海運に大きな脅威となっている。国連の国際海事機関(IMO)によると、ソマリア海域では今年すでに120件以上の略奪行為が発生、30隻以上の船が乗っ取られており、600人以上の船員が拉致された。さらに今年の9月と11月には戦車を載せたウクライナの貨物船も乗っ取られている。中国船籍の船も乗っ取りや拉致の被害に遭っており、11月には天津の遠洋漁業船も被害に遭った。

今年6月以降、国連安全保障理事会は加盟国に海賊行為を阻止するための武力行使を許可した。現在では16か国が監視に当たっている。さらにNATO(北大西洋条約機構)も7隻の護衛艦と駆逐艦を派遣しており、ロシア、EU、インドも艦船を派遣している。韓国も国会の審議を待つだけという状態だ。

中国では、多くの学者たちが艦船の派遣に賛成している。国際貿易額では数年間上位にある中国にとって海上の安全は大きな意義を持つためだ。中国の軍事専門家は「今回の金融危機によってその重要度はさらに増しており、海上の安全を守ることは国益にもつながる」と話している。(翻訳・編集/小坂)

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