教師が待遇改善求めストライキ、全国に波及―中国

Record China    2008年12月21日(日) 13時1分

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19日、公務員と同等の待遇を求める小中学校教師のストライキが全国で相次いでいると伝えられた。写真は湖北省の小学校。

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2008年12月19日、シンガポールの華字紙「聯合早報」によると、今年10月以降、四川省や重慶市で小中学校の教師が公務員と同等の待遇を求めて相次いでストライキを決行している。教師1万人近くがストに参加。最近では、内モンゴル自治区、山西省、湖南省、湖北省など多くの省・市にも飛び火しており、全国的な広がりを見せている。

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教師ストの主因は、近年拡大しつつある教師と公務員の待遇差にある。中国の「教師法」には、「教師の平均的な給料水準は、国家公務員の給料水準と同じか上回るものとし、徐々に引き上げるものとする」と定められている。しかし、公務員の平均年収3万5000元(約45万5000円)に対して、教師はわずか1万5000元(約19万5000円)。同クラスの公務員と比較すると、教師の給料は3分の1程度という。

地元当局は教師の要求にできるだけ応じた懐柔策を講じる一方、スト関連の情報をネット上で規制している。今月15日に重慶市内でストが再度発生したとの報道もあるが、これについて同市教育委員会の趙為糧(ジャオ・ウェイリアン)副主任は「15日現在、市の教育系統は総体的に正常な状態に戻っている」と否定している。また、趙副主任は「中国政府部門・委員は現地で実態調査を重ねている。教師の待遇を改善する制度がまもなく打ち出されるだろう」と述べている。(翻訳・編集/SN)

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