<貧困>「刑務所に入りたい」、69歳男性が強盗―北京市

Record China    2008年12月23日(火) 15時44分

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22日、1年間に600元(約7800円)の生活補助金だけで生活していた老人が困窮のあまり、衣食住の心配がない刑務所に入りたいと渇望。北京駅で強盗して逮捕されたという。

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2008年12月22日、法制晩報によると、今年9月に北京駅で2人の女性から金品を奪い取り逮捕された69歳の男は、衣食住の心配のない刑務所に入ることが目的だったことが分かった。

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「ここは良いよ。肉も食べられるし。ここに来て3か月で5kgも太ったよ」と笑顔で話す付達信(フー・ダーシン)受刑者。「懲役2年は軽すぎる。もっとちゃんと裁判してほしい」という彼は現在、裁判のやり直しを求めている。

同受刑者は湖南省出身の農民。父親は彼が5歳のときに死亡。母親もその後亡くなった。家は貧しく、4人兄弟の末っ子である彼は独身のまま。年をとって畑仕事ができなくなると、川魚や川エビを取って販売していたが1日のもうけはわずか2〜3元(1元=約13円)ほど。家には電気もなく、夜はろうそくも買えずに真っ暗な中で過ごしていた。03年からは県の民政局が支給する生活補助費の年間300元(約3900円)で生活。07年には支給額が600元(約7800円)に増えたが、1日に1.6元(約20円)では到底生活できる額ではない。

今年9月、廃品回収で交通費を稼ぎながら、あてもなくやってきた北京で「何か悪いことをすれば刑務所に入れる」と気づいた付受刑者は8日、北京駅広場で強盗を決行。女性2人のカバンや現金を奪い、その場から逃げずに鉄道警察に現行犯逮捕された。「この2年間、肉なんか食べたこがとなかった」と話す付受刑者は、「刑務所での生活が1日でも長く続くように」と心から願っているという。(翻訳・編集/本郷)

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