<外貨準備>5年ぶり減少へ、資金流出が加速か―中国

Record China    2008年12月24日(水) 11時22分

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23日、中国の政府高官は、同国の外貨準備高が03年12月以来初めて減少に転じたことを明らかにした。写真は中国国家外為管理局。

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2008年12月22日、中国国家外為管理局資本項目管理局外債処の蔡秋生(ツァイ・チウション)処長は、中国の外貨準備高が2003年12月以来初めて減少に転じたことを明らかにした。23日付の騰訊網が伝えた。

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中国人民銀行(中央銀行)のデータによると、9月末現在の外貨準備高は前年同期比32.9%増の1兆9056億ドルだった。また、10月の貿易収支の黒字額は352億4000万ドル、11月は400億9000万ドルと過去最高を記録。外資の直接投資(FDI)は減少に転じたものの、実質ベースで10月が約67億ドル、11月が約53億ドルとなっていた。

一方で、蔡処長は現在の外貨準備高が1兆9000億ドルを下回っていることを明らかにしており、これらのデータから推定すると、直近2か月間で中国から800億ドル以上の資金が流出したと考えられるという。

ここ数年「増加することはあっても減少することはない」という一種の「神話」として語られてきた外貨準備高が減少に転じたことについて、中国銀行世界金融市場部の袁躍東(ユエン・ユエドン)主管は「適度な減少は好ましい」とし、金融危機による影響を認めた上で、「最近の人民元の横ばいまたは値下り傾向が企業のドル保有を促した可能性」「中国企業の海外投資が加速した可能性」と2つの原因を挙げた。また、09年については「貿易収支の黒字幅は縮小し、外貨準備高の増加速度は鈍るが、大幅な減少の可能性ははないだろう」と楽観的な見通しを示している。(翻訳・編集/HA)

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