<大学番付>ランキングの秘密、金で不当操作された順位―香港紙

Record China    2008年12月29日(月) 12時45分

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28日、香港紙・文匯報は近年中国で流行している大学ランキングのほとんどが順位が不当に操作されたものだと報じた。写真は今年6月、大学入試直前の追い込みに励む受験生。

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2008年12月28日、香港紙・文匯報は記事「大学ランキングに隠された“ルール”、金で操作された順位」を掲載した。近年中国で流行している大学ランキングのほとんどは、順位が不当に操作されたものだという。

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近年、中国では大学ランキングが大流行。数十種類もの大学ランキングが発表されている。その結果によって受験生の動向が変わるとあって、大学にとってはきわめて重要なものとなっている。しかし、大学関係者ならば誰でも知っていることだが、そのランキングは不正に操作されたものだという。

一例を挙げれば、ランキング作成企業からのコンサルタント業務提供の打診を拒否した大学が、翌年順位が2ランクも低下したとある大学関係者は話している。コンサルタント業務以外でも、専門家の講演や研究リポートなどを売りつけようとするなどの行為が蔓延している。ある教育専門家は中国には1500以上の大学が存在しており、そのランキング作成は巨大なビジネスチャンスになっていると批判している。

また、ランキング作成手法自体にも問題が多い。たんに教師数、学生数、外部研究費取得額などで機械的に順位づけていることが多く、実際に生み出した成果を組み込んでいるランキングは少ない。そのため各ランキングごとの順位差は激しく、客観的な指標となり得ないことは明らかだ。こうしたランキング手法に従えば、実際の成果を評価することは難しく、例えノーベル賞受賞者を20人以上も生み出しているカリフォルニア工科大学が中国にあったとしても、その順位はトップ3にすら入らないだろうと文匯報は指摘した。

ある大学の学長は、大学ランキングがこれほどの人気を得ている理由として、受験生への情報提供が不足していることを挙げた。理想の志望校を選ぶ情報が少ないため、ランキングに頼らざるを得ないのだという。こうした状況を受け、多くの教育専門家は信頼性と公共性を担保するために、大学ランキング作成企業を認可する機関が必要だと指摘している。(翻訳・編集/KT)

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