Record China 2009年1月13日(火) 16時18分
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映画「花の生涯―梅蘭芳」の大ヒット上映に伴って、京劇界の現状にもスポットライトが当たっている。かつて世界的なブームを巻き起こした京劇が、存亡の危機にあるという。写真は08年「第5回中国京劇芸術祭」。
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2009年1月10日、ドイツの海外向けラジオ放送局「ドイチェ・ヴェレ」(Deutsche Welle)中国語サイトによると、中国京劇界で最高の女形として語り継がれる梅蘭芳(メイ・ランファン)の生涯を描いた映画「花の生涯―梅蘭芳」が好評を博しているが、その大ヒットに伴って、京劇界の現状にもスポットライトが当たっている。かつて世界的なブームを巻き起こした京劇が、存亡の危機にあるという。環球時報が伝えた。
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チェン・カイコー(陳凱歌)監督が映画化し、中国本土や香港で絶賛上映中の「花の生涯―梅蘭芳」。客離れや後継者不足に直面する京劇だが、観客は同作を通じてかつてこれほど盛んであったことを知ることになろう。中国各紙は「現役の京劇俳優の中で主役になり得る者がいなかった。そのため、チェン監督は京劇の訓練をまったく受けたことがない香港出身のレオン・ライ(黎明)を起用するほかなかった」と報じている。
梅蘭芳の子孫・梅[王韋](メイ・ウェイ)さんは「京劇は魂を失ってしまった。でなければ、どんなテレビ番組にも劣りはしなかった」と語る。梅蘭芳の次世代を担う文化人として活躍するチェン監督も「高い芸術様式は忘れ去られてしまった」と嘆きながらも、「現在の京劇も人びとの心を突き動かすことができる」と語っている。
チェン監督は過去にも「さらば、わが愛/覇王別姫」で京劇の世界を描いている。同作は1993年の第46回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞。3月7日から日本公開となる「花の生涯―梅蘭芳」も、第59回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定している。なお、同映画祭は2月5日から15日の日程で開催される。(翻訳・編集/SN)
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