09年は中国が世界一の輸出大国に、ドイツを抜く可能性も―独メディア

Record China    2009年1月13日(火) 8時42分

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10日、環球時報はドイツの報道をもとに「09年にドイツを抜いて中国が世界一の輸出大国になる可能性がある」と報じた。写真は天津港。

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2009年1月10日、ドイツの海外向けラジオ放送局「ドイチェ・ヴェレ(Deutsche Welle)」中国語サイトによると、今年、中国がドイツを抜いて世界一の輸出大国になる可能性があるという。環球時報が伝えた。

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ドイツが米国を抜いて世界一の輸出大国となったのは03年。ここ数年、首位を維持するドイツだが、昨年は中国が再び猛追した。DPA(ドイツ通信社)の報道によると、08年1−11月、2位となった中国の輸出額は1兆3200億ドル(約119兆円)。若干リードした1位のドイツは1兆3600億ドル(約122兆円)。「両国の輸出増加率を比較した場合、中国がドイツを抜く可能性があることに気づくだろう」と述べる有識者もいる。

同期(08年1−11月)の輸出増加率をみると、中国の約19%に対して、ドイツは6%。当然ながら、6%という増加率はユーロ換算で、ドル換算では17%となる。昨年、ドイツが輸出世界一を維持できたのは、米ドルと欧州ユーロの為替レートが乱高下したことに大きな要因がある。

ドイツ連邦統計局が発表した最新報告によると、08年11月、ドイツの輸出額は前年同期比11.8%減となり、15年ぶりに過去最大の下げ幅を記録した。国内工業も受注量が大幅に落ち込んでいる。ドイツや中国など輸出依存国にとって世界的な景気後退は大きな試練である。中国政府は内需拡大政策を打ち出した。世界各国の景気後退によって自国経済が左右されないよう、輸出依存度を引き下げるためだ。しかし、巨大な内部市場を有するとはいえ、中国でも人員削減が相次いでおり、その消費能力を見込むのは難しい。

09年のドイツの輸出見通しは、「小幅増にとどまる」「減少に転じる」など専門家の意見は分かれる。基本的に、ドイツと中国が1位、2位を維持すると見られているが、両国間の開きはより縮小し、中国がドイツを追い抜く可能性もあるという。なお3位、4位には米国と日本が続くが、上位2か国との開きは依然大きいと有識者は予測している。(翻訳・編集/SN)

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