2009年1月16日、英BBCサイト中国語版は中国国家人口計画生育委員会が実施した調査結果から、7割を超える中国人女性が2人以上の子供を望んでいることを明らかにした。

【その他の写真】

BBCによると、この調査報告書は06年に完成していたが、外部に公表されたのは今回が初めて。中国国家人口計画生育委員会の江帆（ジアン・ファン）副主任は「調査の結果、70．7％の女性が2人もしくは2人以上の子供を望んでいることがわかった」と発言。江副主任によると、母親の多くが「一人っ子は孤独になりがちで、甘やかされて育つためワガママになりやすい」と感じているという。「一人っ子は自己中心的な人間に育つ」と断言する女性もいる。

中国の一人っ子政策では、都市部に暮らす夫婦に子供は1人と制限されている。但し両親がともに一人っ子の場合は、もう1人子供を生むことが出来る。この規定を守らない夫婦には当局から厳しい処分が下され、職場や学校でさまざまな規制を受けることになる。

中国当局の発表では、一人っ子政策によりこれまでに3億人から4億人の出生が抑えられたという。一人っ子政策が廃止されれば、中国の人口は現在の13億人から爆発的な勢いで増加すると予測されている。（翻訳・編集/本郷）