2009年2月4日、中国新聞社によると、中国で広大な地域に及ぶ干ばつが発生し、河北、山西、山東、河南、安徽、湖北、陜西などの省で、小麦などの農作物に深刻な被害が発生している。

【その他の写真】

中国気象局が3日発表したところによると、昨年11月以来、華北地区や黄淮地区（黄河より南、淮河より北の地区）、江淮地区（長江と淮河の間の地区）、江漢地区（江蘇省および安徽省の大部分）など小麦の主要産地で雨が極端に少なく、降水量が例年の50〜90％減となるなど、干ばつ被害が広がっている。特に、山西省中部、河北省中南部、河南省東北部、安徽省西北部などでは降水量が例年の10％未満しかなく、深刻な状況が続いている。

統計によると、河南省では小麦の作付面積の約60％が被害を受けており、360万ムー（約24万ha）以上の範囲で苗に異常が見られ、40万ムー（約2万7000ha）以上で苗枯れが発生している。安徽省では同約70％が被害を受け、約90万ムー（約6万ha）の範囲で苗が枯れている。

中央気象台の予測では、今月8日前後に華北地区や黄淮地区、江漢地区などで雨が1度降るものの、これまでの降水量の少なさから干ばつの緩和にはつながりにくく、引き続き深刻な状況が続くと見られている。（翻訳・編集/HA）