名前は「C」認められない!「命名の自由」めぐる裁判の裏側とは?―中国

Record China    2009年2月6日(金) 19時56分

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5日、信息日報は、江西省鷹潭市公安局が同市出身の男性「趙C」さんに改名するよう求めた裁判で上告したと報じた。写真は浙江省温嶺市。街頭に幸運をもたらす名前をつける占い師がいる。

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2009年2月5日、信息日報は、江西省鷹潭市公安局が同市出身の男性「趙C」さんに改名するよう求めて上告したことを報じた。

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それによると、問題の発端は「趙C」という珍しい名前にあった。「趙C」さんが身分証明証の更新をしようとしたところ、名前にアルファベットが使われているため拒否された。これに怒ったのが「趙C」さんの父・趙志栄(ジャオ・ジーロン)さん。弁護士である志栄さんは「国民には自己の名前を決定、使用、改変する権利があり、他人の干渉を受けない」と定めた「民法通則」第98条に反していると提訴した。国民の命名権が争われた初の裁判は全国的な注目を集めたが、昨年6月、見事に「趙C」さんの主張が認められた。

現在中国では個性的な名前をつけようとする親が多く、伝統的な漢字3文字の規則から外れた名前が増えている。「趙C」さんはまだかわいい方で、「趙一A」「奥斯鋭娜王」など驚くような名前の子どもが次々と誕生している。以前にはある両親が子どもに「@」という名前をつけようとして拒否されたとのニュースも伝えられた。「趙C」さんの勝訴はこうした個性的な名前を持つ人々を勇気づけるものとなった。

しかし、中国公安部はこのほど「標準的な漢字以外の名前は認められない」との判断を現地公安機関に指示、裁判は二審へと進むことになった。公安部は関連法規、規則をたてに改名を拒んでいるが、問題は身分証明証などを管理する人口情報システムにあるという。現行のシステムではアルファベットを含む名前の処理ができないため、このままでは大規模なシステム修正が必要となってしまう。13億人の人口を管理するシステムだけに変更は極めて困難だという。(翻訳・編集/KT)

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