「北京市民の戸籍」取得は「グリーンカード」より難しい!―米メディア

Record China    2009年2月23日(月) 7時38分

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21日、中国の戸籍制度「戸口」は原則として最初に定められた場所から他の場所への移動は認められない。北京など大都市への移動は米国の永住権取得よりも困難ともいえる。資料写真。

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2009年2月21日、20日付の米UPI通信は「中国の遅れた住民許可制度」という記事を掲載。これを中国の「環球網」が紹介した。

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その人が一生暮らす場所を定めた中国独特の戸籍制度「戸口」。それは生活の場所だけでなくその人の人生そのものを決定してしまう。人口分布を厳格に管理するために定められたこの制度により、他所への引越しなどは容易に出来ない仕組みになっている。このため仕事の都合で内陸部の都市から北京市へ移住しなければならない人々にとって、北京市の戸口を取得するのは香港の居住許可をとるより、あるいは米国のグリーンカード(外国人永住権)を取得するよりも難しい。

他所の戸口取得のためには、まず暫定居住証を申請せねばならず、これに費用がかかる。このほかにもさまざまな申請と多額の費用が必要となり、手続きは複雑きわまる。この戸口がないと、地方に住む家族は呼べず、子供の就学や医療サービス、各種保険などの福利厚生を受けることができない。また戸口がないために就職や結婚をあきらめるケースも。こうしたことから北京市では「闇戸口」なるものが出回り、1件につき4万元(約52万円)で裏取引されているという。

法律の専門家は「憲法では居住地選択の自由を認めている」と主張。実際に一部の都市では、その都市に住居を購入した農民に戸口を与えると発表した。しかし、これについては「都市の不動産価格が高騰する」、「戸口を金で売っているのと同じ」として強く反対する声があがっている。(翻訳・編集/本郷)

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