日本にも数十万件…世界に散らばった宝物―中国メディア

Record China    2009年2月26日(木) 14時12分

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25日、かつて中国から世界各地に流出していった貴重な文化的遺産は主に日本や欧米諸国で所蔵されていると伝えられた。日本には数十万点が集結しているという。写真は台北・故宮博物院所蔵の「招涼仕女図」(レプリカ)。

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2009年2月25日、かつて中国から世界各地に流出していった貴重な文化的遺産は主に日本や欧米諸国で所蔵されていると伝えられた。中国新聞社の報道。

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今月23日、清朝末期に中国・北京「円明園」から略奪された動物ブロンズ像のパリでの競売出品に対し、中国の弁護士などが中止を求めていた裁判で、パリの裁判所は「出品許可」の判決を下した。このほどブロンズ像が出品される故イブ・サンローラン氏の遺品オークションを主催するクリスティーズは「法的に問題ない」としており、中国国内では反感が高まっている。このブロンズ像以外に海外に散った主な文化的遺産は以下の通り。

■イギリス

中国の宝物が最も多く流れ着いた先は欧州だが、中でもイギリスは所蔵数最多。全時代・全ジャンルの美術品があるとされる。ロンドンの大英博物館では全700万点の所蔵品のうち、2万3000点が中国のもので、2000点が常設展示されている。晋代名画の祖・顧●之(こ・がいし/●=りっしんべんに「豈」)の「女史箴図」が有名。

■フランス

イギリスに次いで欧州で所蔵数が多い。全国に3万点以上が散っており、古代の陶磁器や青銅器が主。パリのルーブル美術館には、うち6000点以上が集まる。フランス国立図書館(ビブリオテーク・ナショナル)所蔵の唐代皇帝・太宗の拓本「温泉銘」が有名。

■アメリカ

ボストン美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館など7か所の中国文化遺産の所蔵センターがある。絵画や青銅器など多数。ボストン美術館所蔵の唐代画家・閻立本(えん・りっぽん)作「歴代帝王図」が有名。

■日本

全国1000か所の博物館や美術館で中国の文化遺産10万点を所蔵。うち、東京国立博物館に1万点。唐三彩が多い。南宋の画家・馬遠(ば・えん)の「寒江独釣図」が有名。(翻訳・編集/愛玉)

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