中国最古の製紙工房跡を発見―浙江省富陽市

Record China    2009年2月27日(金) 10時0分

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25日、紙の特産地として知られる浙江省杭州市郊外の富陽市で、1000年以上前の製紙工房跡が発掘された。これまでで最古、最大だという。写真は07年に北京の国家図書館で開催された昔ながらの製紙、印刷技術を見せる展覧会。

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2009年2月25日、紙の特産地として知られる浙江省杭州市郊外の富陽市で、1000年以上前の製紙工房跡が発掘された。これまでで最も古く規模が大きいものだという。中国新聞網が伝えた。

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中国国家文物局によると、遺跡の総面積は約2万2000平方メートル。東西155m、南北145mにわたる。発掘された3万点のうち復元可能なものは300点近く。レンガに「大中祥符二年九月二日記」という字が刻まれていたことから、遅くとも北宋(960年―1127年)の3代皇帝、真宗(在位997年―1022年)の時代のものであることが確認された。「大中祥符二年」は西暦1009年にあたる。これまで最も古いとされていた江西省高安市のものより359年も遡る。保存状態が極めて良いことから、明代の学者、宋応星(ソン・インシン)が産業技術について書いた「天工開物」(1637年刊行)の内容を裏付ける重要な資料として期待される。

杭州市文物考古所の唐俊傑(タン・ジュンジエ)副所長によると、一般的な製紙工房は簡単で粗末な作りだが、今回発見されたものは規模が大きく立派な作りであることから「宮廷や皇帝家のための高級紙を作っていた」と見られている。(翻訳・編集/NN)

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