2009年3月1日、国営新華社通信など複数の中国メディアは、全国人民代表大会（全人代＝国会）常務委員会が米鳳君（ミー・フォンジュン）元吉林省人民代表大会常務委員会副主任の第11期全国人民代表の資格を無効にしたと報じた。

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米・元副主任は吉林省の要職を17年間も務めた高級幹部。贈収賄や買春などの疑いが持たれている。地元・長春市では有名な「悪代官」だったが、過去10年間、何度も疑惑が浮上しながらも摘発を免れていた。だが、昨年3月、汚職事件で逮捕された元腹心が死刑を免れるため、元副主任の悪事を告発した。

その後はしばらく雲隠れをしていたが、昨年4月末、市内ホテルの一室で売春婦と一緒にいるところを拘束された。この売春婦は中国共産党中央紀律検査委員会（中紀委）と吉林省反汚職局が元副主任をおびき寄せるための罠だった。その場で中紀委に連行され、すぐに「双規」に入ったという。「双規」とは決められた場所、時間に中紀委から執拗な取り調べを受けること。ホテル従業員の話では、元副主任はこのホテルの「常連」だった。（翻訳・編集/NN）